独断と偏見で選ぶ2010年代ベストアニメ10作 - はてな匿名ダイアリー 自分だったら何を選ぶだろうかと思ったので、やってみる。 幸いなことにアニメ視聴記録サービス Annict に生まれてからこれまで観た全てのアニメを記録してあったので、これを元に考えることにする。 2010年代・年度別テレビアニメエピソード ベスト10 以前、「はてなダイアリー」で書いていた旧ブログでは、年度末に、その年に放映されたテレビアニメ作品の中から、特に印象に残った話数を10エピソード選出し、毎年、記録していました。 2010年代が終わるわけだが、2010年代のアニメ ベスト 10を独断と偏見で決めてみたくなった。 ので増田に放流。. ライティング活動、復帰最初の記事です。まあ、本当に当時の自分と比べて文字を書く力が弱くなってしまったこと。いたずらに年だけ重ねてしまいました。 とはいえ、どのメディアもやってそうで誰もちゃんとやってなさそうな「2010年代ベストアニメ」のランキング。 米ローリング・ストーン誌が「2010年代のベスト映画 top50」を発表。 50 ‘Black Panther’ (2018) ブラックパンサー 49 ‘Once Upon a Time…in Hollywood’ (2019) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリ … 2010年代は世界の日本アニメファンにとって、今後も古典として語り継がれる名作が数多く生み出された、豊作続きの10年だった。米フォーブスではその中から「1年ごとに5作品」、合計50本の傑作を厳選する。50本以外以外にもいずれ劣らぬ珠玉ぞろい 2010年代最後のベストは、約50年前の傑作漫画の再アニメ化作品です。 原作が持つ内容をより現代的にアップデートした作品で、「過去の名作のアニメ化」の1つの理想的な形でした。 GRIDMAN』の雨宮哲監督作品。YouTubeで全話見れる(※イベント上映しかされていない番外編も存在する)。 2010年代も終わりというわけで、この10年のベストアニメを独断と偏見で10作品選んでみました。さすがに10年で10本となると甲乙付け難いところもあるので、ランキング形式ではなく年代順にしています。, 森脇真琴監督×ふでやすかずゆき脚本という罪深いコンビが爆誕してしまった作品。森脇監督は日曜朝のマイメロの時からだいぶアレな内容でしたが、深夜のオリジナルアニメということもあってか水を得た魚のごとくその能力を遺憾なく発揮してしまう事に。, いかにも萌えアニメっぽいキャラデザとは裏腹に、内容はナマコとかラードとかアナルプラグとかとにかくひどい。次第に探偵活動もしなくなり、一体探偵オペラとは何だったのか。やりたい放題ギャグに全振りした作品として強烈に印象に残る作品となりました。, やっぱりやり過ぎだったのか、シリーズは続くもののここで挙げる第1〜2幕以降は監督も代わって穏当な内容になってしまったのは残念ですが、逆に伝説を残したとも言えます。, 2010年代はアイドルアニメが隆盛を極めましたが、ミルキィホームズは中の人がキャラクターとしてアイドルグループ活動をする最初期の成功例でもあり、そういう意味でもその後に与えた影響が意外に大きい作品だと思います。, 『少女革命ウテナ』から実に14年ぶりとなる幾原邦彦監督のオリジナルアニメ。「生存戦略!」の叫びと共に唐突に始まる変身バンクならぬ脱衣バンクのエキセントリックなイメージの奔流は、ズバ抜けた映像感覚の健在っぷりを見せつけます。, コメディとシリアスが絶妙に縒り合わされたストーリーテリングも非常に巧みで、最初は体の弱い妹とサイコな女子高生に振り回される兄弟というコメディ色が強めですが、次第にこれは少年少女がその過酷な運命を生き抜くための「生存戦略」の物語であることに気づかされます。, 人はある日自分が自分であることに、それも自分の意思とは無関係にそうであることに気づきます。カフカはこれを突然虫に変身すると表現しましたが、この作品では地下鉄サリン事件を思わせる出来事の下に生まれてきた子供たちの、自分ではどうすることも出来ない運命として描かれます。, 突き抜けたギャグとカフカ的不条理、演劇的ケレン味溢れる演出が渾然となって繰り広げられるイクニワールドはまさに唯一無二であり、この世界はアニメーションでなければ表現不可能と感じさせます。, 同じクラスの女子の体操服を盗むことから発展するいかにもエロ漫画的な滑稽さと、思春期の鬱屈した内面を鋭く抉り出したシリアスさが同居する特異な作品。, 思春期というのは、過ぎてみれば何故あんなことに真剣に悩んだのかと笑い話にもできますが、当の本人にとってはまさに生死を分ける問題でありそれが世界の全てだったのです。この本来相反する視点が奇妙な形で共存しているのが最大の特徴と言えると思います。, これを原作のマンガ絵のままアニメ化してしまうと内面のリアルさを表現できない可能性があり、かと言って実写でやってしまうとイタ過ぎて見ていられないものになるでしょう。(と思ったら実写映画化されてましたが…), したがって実写で撮影してそれを秒8コマのロトスコープアニメに落とし込むという無謀とも思える手法が、この作品の二面性を表現するのに最適な形式であるというのがおそらく監督の判断であり、それが恐ろしいほどに成功しています。, 長濱監督は『蟲師』でも原作の独特の雰囲気を見事にアニメーションに落とし込んでいましたが、『惡の華』は原作の本質を原作以上に表現してしまったと言えます。この完成度は天才の所業と言わざるを得ません。, 原作の独特の絵柄を完璧にアニメーションとして再現した湯浅政明監督による映像も驚異的ですが、ストーリーも負けず劣らず素晴らしい。, スポーツを題材にした作品は、少年誌でよくあるいわゆる「友情・努力・勝利」のテンプレに従ったものが多いですが、『ピンポン』はそれに対し明確なアンチテーゼを提示することで、そうしたスポ根では永遠に到達し得ない世界を描くことに成功しています。, 才能と努力はどちらが勝つのかという古くからの命題に対し、作者の冷酷なほどリアリスティックな目線によってストーリーは展開していきます。卓球は個人競技であり、一人の勝者以外は全て敗者です。しかし不思議とそこに絶望感はありません。と言って希望とはまた違う、名状し難い感情を呼び起こされます。, 持てる者の苦悩も持たざる者の苦悩も描いているからとか、勝敗を超えた喜びを描いているからとか色々と言葉には出来ますが、この作品の魅力はそうした言葉を超えた、物語によってのみ表現できるもののように感じます。それはこの作品が、人生そのものを描こうとしたファンタジーだからなのかもしれません。, 湯浅監督は原作付きのアニメ化だと異常に能力を発揮し、『四畳半神話大系』や『DEVILMAN craybaby』もよかったですが、一つ選ぶならこれ。年明けの『映像研には手を出すな』も期待してます。, 元々女子校だった高校が共学になり、初の男子生徒として入学した5人と生徒会の面々が繰り広げる熾烈な闘争を描きます。いやー乱世乱世。, 当然不純な動機で入学したモテない男子高校生の行き場のないリビドーを、高純度なギャグとして錬成してしまった作品。下ネタ多めですがとにかく笑えます。, キャスト陣による熱演も素晴らしく、特に花役の花澤さんの十八番とも言えるキレ芸が存分に堪能できるのも魅力のひとつでしょう。監督分かってるなー。, 2014年の『SHIROBAKO』に続いて本作と、水島努監督と横手美智子脚本コンビの絶頂期の作品でもあります。水島監督はガルパンばっかりやってないで早くこういう作品にも戻ってきて欲しいものです。, 何故か4:3のアスペクト比で紙芝居のような動き、サツバツとした内容でいきなり度肝を抜かれる事必至。アイエエエエ!, 基本的にはニンジャに家族を殺されたフジキドの復讐劇ですが、ストーリーはあってないようなもの。日本を誤解しているのか理解しすぎているのかもはや不明な独特の言語センスと常軌を逸した世界観が実際奥ゆかしい。, 手抜きのような作画もそれ自体がギャグとして成立しており、古今のアニメ表現を熟知したTRIGGERスタッフによる、表現における内容と形式の一致の素晴らしい例と言えるでしょう。多分。, 記号に支配されたマッポーの世の中にあって、アニメイシヨンの自由さと楽しさを再認識させてくれる、一輪の蓮の華めいて清々しい作品。ゴウランガ!, ゲーム制作会社に入社した新人社会人の青葉の奮闘を描くお仕事アニメであり、なぜか女性しかいない職場のあら^〜な日常を堪能できる作品でもあります。, 特に2期では社会人2年目となった青葉の、より「お仕事」にフォーカスした内容になっており、『SHIROBAKO』と双璧をなすお仕事アニメの名作に仕上がっていると思います。, 良作を連発している動画工房の作品の中でも作画や演出のクオリティが抜きん出ており、それによって描かれるゆるい日常と前向きなお仕事要素が絶妙にブレンドされた内容はあまりに心地よく、一度見だすと抜け出せない冬の朝の布団のような抗しがたい魅力に溢れています。これが沼か…, 世界で最後に残された秘境である大穴「アビス」を少年少女が探検するというジュブナイル的なストーリーですが、内容はかなりハードなもの。この作品の鍵となるのは「そんなものじゃあこがれは止められねえんだ」のセリフにある通り、人間の飽くなき好奇心です。, 人間の好奇心が生んだ功罪は多少とも歴史を学ぶと嫌というほど思い知らされますが、リコの無謀とも言える冒険心も、ボンドルドの極悪非道な行いも、元を正せば未知なるものを解明したいというヒトの度し難い好奇心から発しており、対照的に見えるこの二人は実は同じコインの裏表とも言えます。, アビスを降下して次第に明らかになっていくその過酷な世界は、徐々に露わになる人間性の深層のメタファーでもあります。美しい背景美術と丁寧な作画に支えられ、象徴的世界によって人間の本質を描くというファンタジーの利点を最大限に生かした名作です。, 年明けには続編の劇場版も公開されますね。「マルルクちゃんの日常」で癒されるんだろうなー(棒), 原作漫画の面白さもズバ抜けていますが、及川啓監督の演出によるツッコミの間やテンポ感が素晴らしく、ギャグ漫画のアニメ化としてはこれ以上望めない程の理想的な出来と言っていいと思います。, 漫画は空間表現なので時間軸は存在せず、読む人の頭の中で初めて時間の流れが生じます。漫画をアニメ化するというのは時間軸をコントロールする作業でもあり、特にギャグ漫画の場合それによって作品の面白さを生かしも殺しもすることになります。, またアニメの場合、制作上のリソースの都合でこうなったんだろうなと感じてしまう事も間々あり、こうした理想的な間を実現できるのはキャストの能力とともに作画スタッフの優秀さの現れでもあります。, 実際『ヒナまつり』は作画的にも素晴らしく、特に1話冒頭のマオのカットはここにそんな力入れる必要ある?というほどのクオリティで、それ自体がギャグなのかと思ってしまうほど。あまりの出来栄えゆえか最終話にも登場して天丼が構成されることに。, ある女子高生の友人同士の、友情の陰に見え隠れする様々な感情の揺れが主題となっていますが、とにかく山田尚子監督の演出が異常なほど冴え渡っており、アニメーションにおける感情表現の一つの到達点と感じます。, 青を主調とした淡い色調で統一された画面は、みぞれと希美の届きそうで届かない、触れたいけど触れられない関係を象徴するかのようです。冒頭の一連のカットでの細かい動作の描き分けによって、最初のセリフが発せられる前に2人の性格と関係性が既に暗示されます。その後も説明的と感じさせるセリフはほとんどなく、細かな仕草や表情の変化、画面構成によってその内面を完全に表現する事に成功しています。, 一応TVアニメ『響け! 2010年代は終わりました。現在は2020年、『AKIRA』と同じく東京オリンピックが開催されるかと思いきや、まさかのコロナウイルスによる延期になってしまいました。しかも連日状況は悪くなる(というか、オリンピックが延期になった途端に悪くなりましたよねー)一方で、この週末は外出自粛要請まで出てしまいました。2020年はオリンピックイヤーで(一部の人間にとっては)華々しい年になるはずだったのに、とんだ災難です。, まぁ、とにもかくにも、2010年代という1つの年代が終わったわけです。そうなると人間という奴は何らかの「まとめ」をしたくなる生き物。映画ならば平成のベストとかそれこそ2010年代のベストとかを決めている人もいると思います。今回、私はそれのアニメ版をやろうというわけです。映画もやろうとしたのですけどその年代のベストを選べるほど観ていないなと思ったので断念した次第です。でも、アニメならできるのではないかと思いました。とりあえず2010年代の初め頃からアニメ見始めたので。とりあえず2019年度内には間に合いました。・・・そういうことにしておいて。, 今回は各年のベスト作品を発表し、その後にどうせなのでその年のベスト10を発表したいと思います。ちなみに、作品の選定においてはWikipediaの年代別アニメ作品一覧を参考にしました。ただ、全てのアニメを見ているわけではないので、ひょっとしたら抑えておかねばならない名作が入ってないかもしれません。まぁそこはご愛敬ということで。では、行ってみましょう。, アニメを見ていると、それまで見たこともない映像を見せられ、度肝を抜かされることがあります。というわけで、2010年のベスト作品は湯浅政明監督作品のこちら。私にとってのファースト・湯浅です。森見登美彦先生の原作が持つ軽快な語りをそのまま映像にして見せた作品で、浅沼晋太郎さんの演技が最高でした。ストーリーも拗らせまくった恋愛下手が最後に自分の殻を破る話で、ちょうど受験を控えた高校生であった私にはドはまりする内容であったのもベスト選出理由です。ここから私の湯浅歴が始まったのでした・・・。, 2010年に見たTVアニメは合計7本でした。見始めということもあり、少ないです。1位以下に関しては、日常モノの火付け役でありながら、同時に絶対に訪れる「別れ」も描こうとしてる点に感動した②、榎戸洋司さんの脚本が光る独特かつ何か爽快なロボット青春学園アニメな③、「ブギーポップ」的な群像劇、多様な視点と「池袋ウェストゲートパーク」的なワイワイ感が楽しかった④、アクションというよりは、やっぱり屁理屈で戦う⑤までは良かった。でも、中盤までは良かったけどラストが詰めすぎな⑥と超残念な「Last Job」である⑦はやや否定的な意見を持っています。, 2011年は激戦の年です。その中で本作を選ぶということがベタってのは分かってます。でも、2010年代を代表するアニメですし、何より見た時の衝撃が凄まじかった。話が進むごとにどんどん先が読めなくなる展開、そして膨らみ切った話を綺麗にまとめ上げた脚本、そして素人の私でも理解できた本作が持つ魔法少女ものに対する革新性で、「見たことがあるのに見たことがないアニメ」を見ている気持ちにさせられ、本作の全てに圧倒されていました。後、多分初めてネットで見たアニメだと思う。, 2011年に見たTVアニメは17本でした。2010年と比べるとやや増えました。1位以下は、前半の不穏な伏線張りと、後半の非常にエモーショナルな展開と怒涛の伏線回収が素晴らしすぎた②、「すべてにおいて完璧」だと思っている③、私にとっての初イクニである④、同時に開始した「ギルティクラウン」のオマケだと思っていたらこちらが大本命だった⑤、少女と独身男が「家族」になるまでを丁寧に描いた⑥、やりたい放題が加速した⑦、ufotableの凄さを初めて認識した⑧、経済と金をバトルもので描いた隠れた良作⑨、シュールで中身が全く無い下らなすぎるギャグが最高だった⑩です。ノイタミナが4本も入っています。さすがは全盛期。, 京都アニメーション制作の「日常の謎」を解き明かす青春ミステリー。題材的に地味でつまらない内容になりそうなところを、日常芝居の豊かさ、キャラクターの豊かな演出で素晴らしい作品に仕上げていました。また、本作は謎を解き明かすだけではなく、その先にある「苦さ」も重要で、その「苦さ」を高校生である彼らが知っていき、成長していく姿を描いていました。この点が本作をただのミステリで終わらせない普遍的な青春ストーリーにしていたと思います。「灰色」を望む奉太郎が世界の「色」に気付くという演出も見事でした。現在でも、TVアニメならばマイベスト京アニ作品です。, 2012年に見たTVアニメは23本でした。1位以下は、スタッフの覚悟と愛を感じた②、アニメ化45周年にふさわしい、これまでになかったアダルトなルパン像を作り出した③、青春ものの良作④、高松監督のギャグのキレと、声優の演技で笑わせられた⑤、圧倒的なバトルに興奮させてもらった⑥、雑談だけで見せてしまうという久米田先生と水島監督の力を思い知った⑦、ぶっちゃけ「ソードアートオンライン」より好きな⑧、ディストピアの思考実験として興味深かった⑨、そしてやっぱり1番の思い出は歯磨きプレイの⑩です。, GAINAXから独立した『天元突破グレンラガン』の主要スタッフ達が新しく創設したアニメ制作会社、TRIGGER。その第1作目の自社制作作品です。その内容は『天元突破グレンラガン』の変奏のような内容で、ドリルではなくハサミで宇宙を切り裂くと表現できる同じようなアツい展開、二転三転し、総集編すら5分で終わらせる勢いが良すぎるストーリーで、毎週楽しみに見ていました。熱血バトルものでありながら、最終的には1人の少女が「子ども」であるセーラー服から脱却するという、成長物語になった点も素晴らしい着地点だなと思います。, 2013年に見たTVアニメはアニメは20本でした。1位以下は、世界でいちばんやさしい空間を見せてくれた②、魔王と勇者が現世にやってきて日本社会で働くという出オチ感ある設定でありながら素晴らしい改変とテンポで見せてくれた③、八幡さんに共感しまくってしまった④、クオリティの高いオリジナルSFアニメの⑤、森見先生原作の、新たな良作アニメの⑥、5分ながらかなり丁寧に作られている作画アニメの⑦、松原理恵監督の才気がほとばしる⑧、シャフト演出と西尾維新の相性は最高だなと再認識した⑨、少女たちのひたむきな姿に心打たれた⑩です。, 現在劇場版が公開中の作品。「自分たちのアニメを作る」という夢を持った5人の女性を軸に、アニメを作るということ、そして仕事をするということを描いた作品です。取引先や会社側の都合で振り回され、夢に近づくことが出来ないこともある。それでも、自分たちの理想をかなえるため、そして納期のため、奔走する姿は当時学生だった私でも心を打たれました。それが少しだけ形になった23話には大泣きです。そしてそしてその周囲のキャラも「良いものを作る」という一心で必死になって頑張っているその姿にも。だから作品が完成した時は彼ら彼女らと同じカタルシス、達成感を味わうことができました。社会人になって見返すと、また新たな発見もありましたね。, 2014年に視聴したTVアニメは21本でした。1位以下は、「松本大洋作品のアニメ化」として完璧で、ぶっちゃけ1位と同レベルに好きな作品の②、前作よりもさらにハイクオリティになった③、未熟な天才と島の少女との交流を丁寧に描いたこの年の精神安定剤その1の④、1つの「終わり」と新しい「始まり」を良質なアニメーションで描いた⑤、毎話劇場版レベルのクオリティを見せつけ、1話完結の奇譚を楽しんだ⑥、初めて見た本編ルートの⑦、ガチなナベシン⑧、アニメーションクリエーターの見本市⑨、そしてこの年の精神安定剤⑩です。, いや分かってる(この記事2回目)。2015年は他にも素晴らしい作品がたくさんありました。しかしこの本作は、私にとっては作られてとても嬉しかったもの作品でした。「ルパン三世」といえば近年制作されている作品はほぼ年1回のTVスペシャルと、「LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘」から始まったハードボイルド路線のルパンです。ハードボイルド路線のルパンは素晴らしいものが多いのですけど、世間一般で知られているイメージのルパン作品といえば残念な出来(一番最近のTVSPも酷かった)のものが多いのです。, そこで出てきたのが本作でした。往年のTVシリーズのような1話完結ものであり、同時に各キャラクターのカッコよさを引き立たせるキャラ回の豊富さ、そして現代のクオリティで作られたスタイリッシュなアニメーションなど、ファンとして大変満足でき、同時に「ルパン三世」というアニメ作品の立て直しをしてくれました。本作は私にとってはそんな作品で、だからこれが1位です。, ⑦「Fate/Stay night [Unlimited Blade Works]」, 2015年に見たTVアニメは23本でした。1位以下は青春スポ根ものを京アニクオリティで描いた良作の②、前半からさらにヒートアップしたスタンドバトルの③、少なくとも鉄華団が成り上がっていく前半は素晴らしかった④、赤塚不二夫の正統進化形だと思う⑤、見ていると作品の、キャラの魅力がより深まる見事な続篇の⑥、「UBW」をきちんとやりきった⑦、ボンズの勢いあるアクションが最高だった⑧、圧倒的な迫力のアクションを見せてくれた⑨、日本の「ヒーローもの」を題材にパロディ的に出し、「ヒーローとは?」を描いた⑩です。, 京都アニメーション制作、2015年に放送された「響け!ユーフォニアム」の続篇。前作は「久美子と麗奈の物語」であったのに対して、本作は「久美子とあすかの物語」を軸にして、吹奏楽部のその後や、各キャラクターをより深く描いている作品でした。久美子の成長、去る者の物語などがしっかりと描かれ、終わり方がかなり綺麗なアニメだったと記憶しています。, また、本作は京アニの美意識というか、志の高さがかなり出ているシリーズでもあると思っていて、吹奏楽部のような部活動にありがちな微妙な目的意識と、そこからのスポ根的な展開、そして演奏シーンの音の素晴らしさなどです。なので、京アニ作品の中でも随一のクオリティだと思っています。2015年の前作も素晴らしかったんですけどね。, 2016年に視聴した作品は26本でした。1位以下は詰め込みながらも熱量を保ちつつも3クールでしっかり終わらせた②、辞書作りという地味な題材を丁寧なアニメーションで描いた秀作③、魔法少女×日常モノのほのぼのアニメで、この時期の精神安定剤④、落語を軸に2人の男の数奇な関係を描いた⑤、原作の狂気そのままで感動した⑥、本気のボンズが堪能できる⑦、タイムリープものを用いて主人公の成長をしっかりと描いた内容に感動した⑧、新人の成長をゆるいながらも描いた癒し百合アニメ⑨、多分10年代最高のバカアニメの⑩です。, 2017年に視聴した作品は25本でした。その中でも本作は抜きんでて好きになった作品でした。その理由は、本作がアニメそのものへの愛に溢れていると感じたから。本作は「魔法が使えない」アッコが「ハリー・ポッター」みたいな魔法学校で魔法を学ぶという話なのですけど、この魔法を「人々に夢を与える」ものとして、アニメと重ねて描かれているのです。アッコは魔法が人々に夢を与えるものを信じて疑わず、その真っ直ぐな心でその夢を追います。そのひたむきな姿に胸をうたれました。昔の人は「アニメは魔法」と言ったそうです。つまり、本作はこの言葉を実際にやっている作品なのです。アニメーション的にも素晴らしく、2017年のベストです。, ⑩「キノの旅-the Beautiful World-the Animated Series」, 2017年に見たTVアニメは25本でした。1位以下は「落語」を軸として昭和から平成へ、八雲から助六への世代交代を見事に描いた大河アニメの②、「探求心」を追い求めることの純粋さと危うさを、素晴らしいクオリティで描いた傑作の③、終末世界の日常という逆転の発想が素晴らしかった④、異種間の相互理解を描き、私のこの時期の心の癒しである⑤、「阿呆」の祭り再びな⑥、「宝石の擬人化」として素晴らしく、同時にフォスの「成長」を丁寧に描いた⑦、好物の掛け合わせで楽しめた⑧、「目標」だった人に「並びたい」と思うまでを描いた⑨、そしていくら不満があろうとも思い入れには勝てないのでこの順位の⑩です。, 2018年は物凄い年で、本作以外にも「宇宙よりも遠い場所」という傑作が生まれたのですけど、どれか1つ選べと言われたら本作です。湯浅監督なりの現代的なアップデートが施された傑作です。詳しくは感想を書きましたのでどうぞ。, 2018年に見たTVアニメは何と43本。2010年代最高本数です。別に記事にしましたけど、とりあえず順位だけ発表しました。超簡単にコメントだけ書きます。なお、リンク記事とは対象としている時期が違うため、ここにあげたものとは少し違うランキングになっています。1位以下は、青春グラフィティの新たな傑作で、同着1位の①、陸上を見事にアニメ化した③、特撮とアニメの見事な融合の④、原作の見事な再構築に唸った⑤、ルパンの再定義をした画期的な作品の⑥、スタッフの練度が出た⑦、キャンプを通して少女たちの交流を描いた⑧、オーソドックスながらも意欲的な試みが素晴らしい⑨、2018年で一番笑った⑩です。, また、2018年は豊作の年で、10位以下から、「やがて君になる」「ヤマノススメ サードシーズン」「からかい上手の高木さん」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「ダーリン・イン・ザ・フランキス」「ヒナまつり」「BANANA FISH」「ゾンビランドサガ」「ツルネ-風舞高校弓道部-」を入れてベスト20としても良いです。ランキングは別に書きましたのでよろしければどうぞ。, 2010年代最後のベストは、約50年前の傑作漫画の再アニメ化作品です。原作が持つ内容をより現代的にアップデートした作品で、「過去の名作のアニメ化」の1つの理想的な形でした。感想も書きましたのでどうぞ。, 2019年に見たTVアニメは28本でした。まだ「FGO」と「無限の住人 IMMORTAL」、「バビロン」は最後まで見ていませんけど、とりあえず発表します。なお、2018年版と同じく、対象作品に違いがあるため、既存の記事とは微妙にランキングが違います。こちらも簡単にコメント書きます。1位以下は、名作をきちんと傑作にしてくれた②、多分アニメの理想形の③、ボンズの本気が見れた④、谷口監督らしい捻くれたヒーロー成長譚の⑤、筋トレをしてるだけなのに面白いという謎のアニメ⑥、2人の距離が「ゼロセンチメートル」のなるまでを描いた⑦、たつき監督の才能爆発な⑧、「動物の青春」でありながら、やってることは濃密な人間ドラマの⑨、思春期のめんどくさい恋愛の駆け引きをコミカルにテンポよく描いた⑩です。ランキングはこの記事を参照に。, 以上のように、2010年代のTVアニメを私が視聴した範囲で振り返ってみました。振り返ってみると、ベスト作品は湯浅政明作品が2作、TRIGGERが2作、京アニが2作、そして後の3作品は「ルパン三世」、「デビルマン」、「どろろ」と、過去の名作です。こう眺めていると、2010年代は新しい作品から、過去のリメイク作品へと移っていったことが印象的です。思えば、この10年は最初は空気系が流行ってその延長戦で京アニが本格的に出てきて、他にもufotableやTRIGGERなど、個性的かつレベルの高い作品を送り出す制作会社が出てきました。映画にまで目を向ければ、2010年には考えられないくらい劇場アニメが増え、海外の作品でも日本のアニメを意識していると思われるものが増えました。, おそらく次の10年では日本のアニメを取り巻く環境は様変わりしていると思います。その変化を見守りつつ、これからもアニメを見続けていきたいと思います。以上です。, inosukenさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog 2020年02月05日 10:59アニメ漫画. 注意事項①あくまで個人的なランキングです。ジャンルは偏よっているかもしれませんが、ご了承ください。②『アニメ(名前)』の初めての放送日で年代を決める。※アニメ2期以降はランキング対象外。(シリーズ物も対象外)③アニメの放送が少ない年代はbe いよいよ2020年代が始まりました。この10年で世界はどう変わっていくのか、楽しみでもあり、不安でもあるのですが、2010年を思い出すと、今とそれほど変わってない気もしますね。こちらは海外のアニメファンが選ぶ「2010年代のベストアニメ」ランキング、2019年12月16日の動画です。 日本発で世界的に評価の高いコンテンツの多くはsf作品でしょう。様々な科学技術の発展した世界観にはユートピアもあればディストピアもあります。今回は比較的新しい2000年代のおすすめのsfアニメを、ロボット作品以外から選んでみました! 高品質な深夜アニメの登場や声優の活動とリンクするアイドルアニメの台頭など、アニメ史において重要なターニングポイントとなった2010年代。 | シリーズ・2010年代のアニメを振り返る [2011年編] 大震災を超えて. アニメ > アニメ作品一覧 > 日本のテレビアニメ作品一覧 > 日本のテレビアニメ作品一覧 (2010年代 前半) 日本のテレビアニメ作品一覧 (2010年代 前半) (にほんのテレビアニメさくひんいちらん (2010ねんだい ぜんはん))は、 2010年 から 2014年 に放送された 日本のテレビアニメ作品一覧 。 2019.10.29(火) 2019.11.18(月) アニメまとめ; うたの☆プリンスさまっ♪, ちはやふる, 魔法少女まどか☆マギカ 2019年もあと少しとなり、来年は遂に2020年です。この2010年代が終わろうとするタイミングで、色々なアニメが生まれたこの10年間を振り返ってみようという企画です。 各年の有名・話題アニメ … どうもゆーすpです。今回は2010年代のベストアルバム50選です。 2010年から2019年の10年間は、まさに私が音楽、特に洋楽を聴くようになってからの10年間と丸々一致しています。最初に夏フェスに行ったのは2010年のことでしたし、mtvを見るようになってcdを買うようになったのも2010年のことでし … クラブと代表の両方での活躍を考慮し、ここにベストイレブンを発表する。 (文=マーク・ドイル/Mark Doyle) 2010年代のワールドベスト11発表! 見てない作品は語れないので見た作品だけ挙げる。 見た作品の数が少なくラインナップが偏っている結果チョイスが偏った点については先に謝っておく。 id:ephemeral-spring氏の提唱した企画を見て、何となく作品をならべてみる。 ’10年代のTVアニメ各年ベストを決めよう - highland's diary 各年ごとに1作品ずつベストを出した方が、リアムタイムでの感覚が反映されて良いのではないかと考えました。 ここ最近はTVアニメを1日2時間ほどしか見… 2010年代は世界の日本アニメファンにとって、今後も古典として語り継がれる名作が数多く生み出された豊作続きの10年だった。米フォーブスではその中から「1年ごとに5作品」、合計50本の傑作を厳選する。この50本以外にもいずれ劣らぬ珠玉がそろっ 2010年代もたくさんのアニメが放送されてきましたね。 今やアニメファンは世界中にたくさんおり、日本のアニメ界を支えています。 そんなアニメが大好きな人たちによって行われた「2010年代、アニメベスト50人気投票」の結果が公開されました。 2010年代は世界の日本アニメファンにとって、今後も古典として語り継がれることまちがいなしの名作が数多く生み出された豊作続きの10年だった。そのなかから1年ごとに5作品、合計50本。今回は、2014年と2015年のベストアニメ10本を紹介す 年代別アニメソング一覧(オープニング曲)(ねんだいべつアニメソングいちらん オープニングきょく)では、オープニング曲(以下op)のアニメソングについて、年代別に列挙する。 ここに挙げる一覧では、ドラマの主題歌や挿入歌、コマーシャルのbgmなどで発表済みのものは除く。 メイドインアビス (2017) ヒナまつり (2018) リズと青い鳥 (2018) 探偵オペラ ミルキィホームズ (2010-2012) 米Pitchforkは「2010年代のベスト・アルバム TOP200」を発表。また「2010年代のベスト・ソング TOP200」も発表しています Apple Musicで10sの「2010年代 アニメ ベスト」を聴こう。"Catch the Moment"や"青空のラプソディ"などの曲をストリーミングできます。 2010年のアニメ作品一覧 とは、2010年に公開されたアニメ作品一覧である。 テレビアニメ・Webアニメ. テレビアニメ2010年代私的ベスト10(配信独占/OVA等を含む) その1『インフェルノコップ』(2012年) 『SSSS. 結末が意外すぎた2010年代アニメランキング 1位から10位. 意識してアニメを観始めたのは2016年からで、それ以前の作品は評判の良さそうなのを後追いした感じなので、まだ見ぬ名作も数多くあると思います。 ... « 2019 映画秘宝ベストテン予想 2010年代 映画マイベスト … 2010年冬アニメ(1月~2月) 2010年春アニメ(3月~5月) 2010年夏アニメ(6月~8月) 2010年秋アニメ(9月~11月) 2011年冬アニメ(12月) アニメ映画 1月~3月 2010年から2019年の深夜アニメでベスト100を作った。選出理由は俺が好き以外何もない。なので10年代を語るにおいて外せない作品というのはあるが、選んでいないタイトルも多い。単純に俺はそこまで好きじゃないから。あくまで個人の好み。 偏りがないようにシリーズ物は1作だけにしている。 ブログを報告する, 「キノの旅-the Beautiful World-the Animated Series」, 「実写版ガルパン」は伊達じゃない!【T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版】感想, 王道は外しながらも、まっとうな青春映画【劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~】感想. アニメ > アニメ作品一覧 > 日本のテレビアニメ作品一覧 > 日本のテレビアニメ作品一覧 (2010年代 後半) 放送期間を明示する際、 WP:JPE/B に従い、追記にあたっては、 暦日 (24時間表記のことであって、24時超え表記ではありません)での開始・終了の日付を明示するようにしてください。 ユーフォニアム』の続編という位置付けですが、色々な意味で別物と言っても良いでしょう。TVアニメでは、吹奏楽部員を中心とした人間関係を描きつつも基本はコンクールでの勝利を目指すという言わばスポ根的大筋がありましたが、本作ではそうした筋は陰に退き、専ら2人の関係性のみに焦点が当てられます。それを徹底した細部の描写で表現する事で、人生のある時期に特有な感情の繊細な変化をフィルムに焼き付ける事に成功した映画だと思います。.